赤い糸オフライン

何か物足りない・・。

なるほどね～、というのが読了後の一言。
実際に赤い糸で繋がっているという設定だけでもかなり面白いのですが、
あっさりハサミだのカッターだので切れてしまう所が意外性があり面白い。
事故か何かであっさり切れたりしないのかな？(笑)

会話から滲み出るそれぞれの人間描写もうまく書けていて、綺麗にまとまっていたと思います。

序盤「赤い糸」が何なのかがよくわからなかったが、そのためかどうか興味深く読み進められた。
「赤い糸」について詳しい説明を避けつつ、その謎をもっと際立たせる要素を増やすといいかもしれない。

楽しい

もうちょっと意外性がほしかった

主人公の言動の幼稚さに終始イラつきました。そら友達もキレるわ。まあこの友人も大概性格破綻しとるけど。
嫌なやつが主人公じゃいけないってわけじゃないんです、嫌な主人公でも魅力的な作品はいっぱいあるので。
この小説が問題なのは、嫌な人間を無理くりキレイにみせようとする欺瞞性ですね。
これは作者自身が主人公の嫌らしさに本当のところは無自覚だから。
「でもこんなんアリでしょ？　ツンデレで可愛いでしょ？」という作者の意識が透けてみえる。
言っとくけど「ツンデレ」と「性悪」は全然別モンだから。
嫌な野郎にちょっと砂糖まぶした程度じゃ嫌な野郎であることは覆らないから。
そのへん38番の主人公は自覚的なフシがあるだけ、まだいい。

あと「赤い糸」のアイデア自体どうかと思うけどまあいいです、そんな妄想があってもいいじゃない。
でもそういうふわふわした非現実的な設定だからこそ、説得力を持たせるためにしっかり整合性を持たせなきゃいけない。
普通にはさみで切れんのかよ！
そんな簡単に切れるような脆弱な糸をよく十何年も切らずにおれたな！

面白かったです！　目に見える物質だというのが素敵なアイディアですね。

ライトノベルなどで独自な設定ゆえに世界観が破綻してしまって気がそれることがある。
破綻しているとまでは言わないが、赤い糸見えるんだ、しかも触れるんだ、じゃあそれにまつわる雇用も生まれてるに違いない、例えば？とか考え出したらストーリーがどうでもよくなった。
この設定でなければいけない理由をもう少し強く感じたかった。切れるだけなら他でもいいのではと思った。