リョウコ
童貞を卒業した。
19歳の冬、成人まで1週間の日であった。
卒業の代償として、俺は35000円を失った。そう、俺はそういったお店に勤めているそういった女性とそういった行為に及んだのだ。ほとんど奪われる、といったような様であったが。
めぐみと名乗ったその女性、俺の人生の中で90分しか顔を合わせていないその女性が初めての相手だった。
後悔はない。今でもそう思う。しかし、この経験が生活に大きな影響を与えた、なんてことはなかった。友人に話したら、「素人童貞じゃねぇか」と指を指されて笑われたぐらいだ。女性との付き合いは以前までと何ら変わりのない、かかわりの薄い暮らしが続いていた。
ただ、それからというもの、そういったお店に何度か足を運ぶようになった。一度吸った蜜の味は、なかなか忘れられないものだ。何より通うごとに楽しさを見出せるようになった。今日はどんな女性に会えるんだろう。どんな声、どんな顔、どんなスタイル。どんな笑顔を見せてくれるのだろう。普段の生活の中では得ることの少ない女性からの好意。それが浴室と寝室を一緒くたにした空間では時間いっぱい得ることが出来る。性行為そのものももちろんだけれど、その好意が何よりいとしく、欲し、求めるために出向いているのかもしれない。
お金の問題もある。決して安いものではない。むしろ相当な出費だ。しかし、1人の女性と出会い、仲良くなり、付き合い、そしていざホテルへ、といった手順を踏む労力と時間、そこに費やす金額を考えたら同程度か、はたまた安いぐらいなのではと思うことにした。とんでもない考えだということは自覚している。ただ、こう考えることで自分を無理やりにでも納得させ、行く前の躊躇や、帰り道で余計な後悔の念に苛まれることのないようにする。財布が一気に寂しくなるショックを少しでも和らげる、自らをだます為の思考。とはいうもの、意識の根っこの部分では、わずらわしい手間をお金で解決して女を抱いて満足、この思いがこびりついて、はがし落とすことも難しいほど、堕落を始めたのではないだろうか。
そうして幾人かの嬢と呼ばれる方々と出会い、体を重ねてきた。数ヶ月に一度、90分間の楽しみ。なにもかも忘れて、ただ欲望に身を任せることの出来る、幸せな時間であった。
童貞を卒業した。あれから1年5ヶ月ほど経ったある日。
いつものごとく喜び勇んで出向いた先で、とある嬢と出会った。
「松藤さん。お待たせいたしました。用意が整いましたのでどうぞ」
待合室、さして興味もない雑誌を流し読みしていると、名前を呼ばれた。雑誌の内容がほとんど頭に入っていかなかったのは、単に興味だけの問題ではない。何度訪れても、この瞬間はなれない。おそらくこの先も慣れることはないだろう。
そう、嬢との対面の時がまさに今、近づいている。ほんの数歩先に、いる。俺の場合、あらかじめお店のホームページで吟味し、更にはネットの掲示板で得た評判も判断材料としてから予約している。たまの贅沢をおかす日なのだから、踏まずに済むものは踏まないでおきたい。ホームページに写真こそ載ってはいるものの、目元や口元をぼかしているのはもちろん、写真なんて今の時代いくらでも加工することができる。いざ目の当たりにしたときにはもう引くことはできないのだ。
幸いにもこれまで出会った方々には概ね満足している。俺のかわいいと思う基準が低いのかもしれないが、笑顔ではっきりと喋りさえすれば、それだけでかわいさはぐんと上がるものだ。女は愛嬌だとはよく言ったと思う。
そんな期待と不安が入り混じった感情を抱え、ボーイの後をついていく。そしてカーテンで隔てられた階段の前へ。一段上がったところに、足だけが見える。証明が抑えられている店内でも輝くほど白く、細く引きしまった足首のラインがひどく扇情的だ。感情が期待で膨らむ。ボーイがカーテンに手をかけゆっくりと、引いた。
「リョウコです。よろしくお願いします」
そのぎこちない笑顔にあてられ、ごゆっくりどうぞ、という男の声がどこか遠くに聞こえた。
気がついたら彼女とともに個室に入り、ベッドに腰掛けていた。ご対面してからここに至るまで完全に惚けていた。衝撃的だった。俺が想定していたラインを遥かに飛び越えてきた。
顔を上げ、浴槽のそばにしゃがみこみ、指先で温度を確かめながらお湯を張るリョウコさんに目を向ける。
横からの表情は、より一層美しく見えた。
恐ろしいぐらいの美人と出会ってしまった。更にはそのとんでも美人と個室でふたりきりときたものだ。この空間でこの後行われる行為を想像し、ごくりと喉を鳴らす。
悶々としながらまじまじと眺めていると、立ち上がりおもむろに近づいてきた。心なしか表情にかげりがある。俺の目の前までくるとひざまずき、俺の上着に手をかけファスナーをおろし始めた。意図を理解すると、身を任せつつも相手が脱がせやすいような体勢を取る。シャツも剥ぎ取られ上半身を晒すと、リョウコさんはベルトに触れ、ぎこちなくも外し出す。そういえばこの方は新人だと掲載されていた。容姿に気をとられて気付かなかったが、そういえば表情も硬いし、階段で挨拶を交わした後から会話をした記憶がない。過去に経験した方々は自ら愛嬌を振りまいて会話もぐいぐい主導権を握ってくれていた。受身体質な俺にはそれはとてもありがたいことであったと実感。
ならば今日この場では俺から話を振ってみるか、と出会いの衝撃から若干立ち直り、冷静さを取り戻したところでリョウコさんが俺の下半身にタオルをかぶせパンツに手をかけたので少し腰を浮かす。全て脱がし終えると、脱衣かごに俺が着ていたものを全て収め、リョウコさん自身の服を脱ぎ出す。下着とインナードレスを着ているだけなので、すぐに脱ぎ終わる。またしても目を見張った。引き締まった体躯に、大きくはないが整った女性らしい部分に釘付けになる。
「じゃあお体洗いますね」
女性としては低いけれど、耳からまっすぐ頭のてっぺんまで到達するような、心地のよい声であることに気付く。
立ち上がり、さてどんな話題を振っていこうかと思案しつつ、タオルをベッドに置いた。
30分の時間が経過した。マットでの1回戦が終了したところだ。並んでベッドに腰掛けながら、ウーロン茶で一息ついている。リョウコさんの右手に俺の左手を重ねてみた。すんなりと握り返してくれた。
「いやーしかし」
そう前置きしてから続ける。
「さっきのは我ながら早すぎたなあ」
そうごちるように言うと、
「んー、そうかな」
幾分か表情の明るくなったリョウコさんにそう返される。
「無理してフォローしなくてもいいですよ」
「でもすごいいっぱい出たね」
「行くって決めてからしばらく溜めてましたからね。それで早かったのかな」
「確かにガチガチだったかも」
おそらくお世辞が大半だけれども、褒められて悪い気はしない。
「その分2回目は遅くなるんですよ」
これほど女性相手に面と向かって下ネタを言い合うことも日常ではなかなか出来ることではない。ましてや女性側も積極的に話題に食いつくことも。それも楽しみのひとつではある。
「ソープにはよく来るの?」
若いのにこういうとこ少し慣れてるように見えたから、と小さく付け足された。
「何度か来たことはありますね。えーっと・・・・・・」
頭の中でカウントしてみる。中空を眺めたまま、数秒沈黙が続いた。
「まぁ、すぐさま思い出せないぐらいには」
ははは、と苦笑しながら沈黙を埋める。
「どういったきっかけで来るようになったの?」
その質問がくるか。しかし初めて聞かれたわけでもないので、臆することなく真実を告げる。
「いやー実は恥ずかしながらソープで童貞を卒業しまして」
軽い調子で告白した。ほんの少しリョウコさんの表情の変化に違和感を感じた。そのときはさして気にも留めなかった。
「どうしてソープで?」
「はたちになる前に卒業しておきたかったってのが第一ですかね」
改めて問われると少し気恥ずかしい。
「なんというか、ソープでしかセックスしたことないんですよ。あぁ、でも後悔はないです。ソープ来るの楽しいですから」
余計なことまで言ってしまったが、これは本心だ。
ウーロン茶を一口飲み、ベッドわきのテーブルに置いた。上体を起こした次の瞬間、唇を奪われた。
いよいよ2回戦突入かと思っていると、唇を離したリョウコさんがこう告げる。
「あんたみたいな男が一番嫌い」
雰囲気が出会った頃に、いや、あのときよりももっと冷たい、乾いた表情をしている。
「いきなりなにを」
また口を塞がれた。言動の矛盾に頭の回転が追いつかない。
「どういうことなんですか嫌いって」
喋ることの出来る状況になったときはもう押し倒されていた。客に対して言う言葉か、とは言わなかった。言えなかった。しっかりと興奮している節操の無さに自分のことながら呆れる。
「ソープで童貞を卒業?バカみたい。ソープに来れば優しくされるとでも思った?普段女には見向きもされないから。ひとりでシコシコする生活に耐えられなかったから。優しくされて舞い上がっちゃった?それではまっちゃった?優しさと性欲の捌け口を見つけて。ソープが楽しい?バカじゃない。あんたひとりで楽しんでるだけでしょ。オナホールか何かだと同等に扱って。お金かけてオナニーしてるだけでしょ。人を人とも思わず。さっきみたいに間抜け面晒して欲望のまま腰振って。自己満足の極みね。バカみたい。作られた好意がそんなに嬉しい?愛の無いセックスがそんなに気持ちいい?そっか、わかんないんだもんね。本当の好意も愛のあるセックスも知らないんだもんね。かわいそう。ソープ楽しい?しあわせ?一生そこで満足してればいい。バカみたい」
いつの間にか脳内でも覗かれたのか。全てを見透かされているかのような言葉の嵐。
どの言葉も、俺の心を抉り取ってくる。しかしただひとつだけ、否定できる言葉がある。
「あ、あの」
「うるさい黙ってしゃぶられてろ」
一蹴された。そもそもなぜこんなに罵詈雑言を浴びているのだろうか。リョウコさんの感情が伝染してくる。そちらが言いたいだけ言うならば。
「愛のないセックスなんかじゃない。俺は出会ってきたソープ嬢全てを愛してきた」
「愛してる?バカじゃないの。こっちはお金貰ってるから相手してるだけ。勘違いすんな素人童貞が」
「お金?確かに払ってる。でもそれだけで嫌な顔せず裸さらしてセックスも許すんだぞ?そんじょそこらの女どもよりよっぽど尊敬できるよ。女神だよまるで。こんな俺相手に全て晒してくれる。すげぇよそんなの。好きになるわそんなもん。愛しちゃうわ。ほんの数十分の出会いなのに」
「だから勘違いすんな童貞。金貰ってんだこっちは。そうじゃなかったらあんたなんかに裸晒すかよ。好意が?笑顔が嬉しい?女神みたい?バカじゃねーの。真顔でなに言ってんだ頭お花畑か。演技に決まってんだろ。作ってんだよ笑顔なんて。自分も客も騙して。おだてて。じゃなかったらやってられねーよこんな仕事。作業なんだよただの。てめえのオナニー手伝ってるだけだ。客ひとりひとり構ってられるかバカらしい。あんたも作業の一部なんだよ。だからとっとと逝け」
「演技?作業?何言ってんだ、そうまでしてくれることが嬉しいんじゃないか。それがかわいらしんじゃないか。わかってないな」
「だからそんなの自分のためなんだよ。精神をぶっ壊さないためのそう言っただろ」
「じゃあなんで今そんなに感情垂れ流しなんだ?」
「・・・・・・は?」
「演技してんだろいつも。作ってるんだろ。でも今お前は自分で何言ってると思ってんだ。それともこれが接客上の演技だとでも言うのか?ブチギレるわそんなもん。金返せよクソが」
「あんたがクソみてぇなこというからだよ。素人童貞が。勝手な幻想抱いてるんじゃねえ。世間知らずなバカに言いたかっただけだ」
「言う必要ねえだろ。バカはお前だ。いつもどおり作った仮面で愛想振りまいてわいきゃいセックスしてりゃよかったじゃねえか。なんで今お互いに暴言ぶつけ合いながらやってんだよ。意味わかんねえ」
「・・・・・・いんだよ」
「はっきり聞こえるように喋れ」
「つらいんだよもう。好きでもない小汚い男どもの相手して。まともな神経でできるかこんなもん。とか思ってたらソープで童貞卒業しましたてへへみたいなバカがきやがって。女作る勇気もねえクソが金使って偉そうにしやがって。あたしらを何だと思ってんだ。ゴミ溜めか。性欲の掃き溜めか。処理施設か。そのとおりだよバカやろう。そんなところで何が愛だクソ。愛?愛?愛?地球を救う?ゴミ捨て場でのあんたのオナニーが救う?喜劇だな悲劇だなスペクタルだな。どんな名脚本だそれは。何も起こるかバカ。掃き溜めだぞ。最終処理場だ。ティッシュを丸めてポイだ。燃やして灰しか残らない。うひひ。ようこそ欲望の最終処理施設へ。ここに自ら飛び込んでくるなんてさぞくっさいゴミクズなんだろうなあ。さあゴミクズくんはどんなプレイがお望みかな。おお、ダメだ、そこはダメだ。あー、でももういいかなやらしても。ふへへへへへへへ」
「ゴミクズか。確かにな。ゴミクズだなこんな男。じゃあゴミクズとセックスしてる女はなんなんだろうな。少なくともゴミクズと同等じゃないかな」
「ゴミクズゴミクズ。仲良くセックス。ほれはよどぴゅどぴゅしろどぴゅどぴゅ」
「でも俺はそんなリョウコさんのことも愛してるぞ」
「バーカ」
「確かにいつもみたいな作られた優しさでも嬉しいさ。バカだから、単純だから。でもそれ以上に今日は嬉しいんだよ。リョウコさんの本音を聞けたから。全部ぶちまけられたから。裸見せ合ってセックスするだけじゃねぇ、心のうちも晒してくれた。頭のネジ外れるまで晒してくれた。嬉しいんだよその怒りが。愛おしいんだそれが」
「何を言って」
「なんでそんな全力なんだよ。そんなになるまで。騙してればいいだろお互いのことを。こっちも全力にならざるを得ないじゃないかめんどくせえ」
「ほほう、全力で腰振りなよゴミクズくん」
「黙って聞け」
「・・・・・・はい」
「気持ちいいんだろうが。素直になれよ。金で誰にでも股開く淫乱女が。何人の男受け入れてきたんだよ。でもそんなお前が好きなんだよ。俺の欲望を全て受け止めてくれるお前が。気が狂うまでむき出しになった姿が。愛してるんだよ気持ちいいんだよ。だから素直になれよ。そのだらしねぇ顔はわざとか?喘ぎ声もだ。違うだろ。わかるんだよお前が素人童貞と散々バカにした俺でも。欲望に素直になれ。受け入れろ。俺はお前の汚い部分も全て許した、愛した。だから今度はお前が受け入れろ。俺の愛に気づけ。俺を愛せ。そしたらお前がさっき否定した愛のあるセックスが生まれるぞ。ソープランドで生まれるぞ。ゴミクズ同士が育むぞ。気持ちいいだろうなさぞかし。イキ狂うかもしれないなあ。どうなんだよ。もう受け入れてもいいと思ってるんだろ。そんなになっても最後の理性が邪魔してんだそれを。理性がなんだ。クソくらえだ。もうお互い裸でセックスしてんじゃねぇか。今更抱えるものかよ。獣になれ。身を任せろ。道徳文明常識全てを忘れろ。ただただ快楽に溺れろ。燃やせ燃やせ。燃料ならお互いいくらでも持ってる。ゴミをくべ続けろ。火を絶やすな。情欲を忘れるな。愛し合うんだ。この瞬間を。どんな物語でも。SFでもサスペンスでもホラーでもコメディでも。最後にヒーローとヒロインが結ばれればハッピーエンドだ。超大作だ。ここのヒーローはゴミクズだ。ヒロインもゴミクズだ。でも最初から結ばれてんだ。クライマックスだけなんだ。超大作だ。セックス超大作だ。レッドカーペットが見えるぞ。行こうぜ。なあ?気持ちいいだろ最高に。それだけでいいじゃねぇかそれだけを考えろ。なあ?よしじゃあ聞くぞ。俺のこと愛してるか。愛せるか」
リョウコさんの表情はくしゃくしゃに歪んでいた。大粒の涙を流して、その顔はもう美人であることを忘れるほどであった。それが情欲を、更に燃え上がらせる。
「うん」
そしてリョウコさんは俺の問いかけに短く頷いた。
瞬間、全身に雷撃のような快感が走る。体が軽くなったと錯覚したと思うや、肉体の感覚がなくなる。何も考えずとも体が動いている。意識と無意識の分離。まるで第三者の視点から他人の情事を覗いているかのようなその感覚。しかし一点だけはっきりと感じる、全神経がそこに集中し、頭がその感覚だけでいっぱいに満たされている。もっとこの幸せを、快楽を。そう欲するだけで体が自然と最高の動きを形作る。もっともっと。願うたび、高まっていく。
そして、その時。
『―――――ッ!!』
ひとつとなった声が室内に響いた。
「本当に申し訳ございませんでした」
「こちらこそ生意気言ってすみませんでした」
終わった後、お互いに土下座をしあっていた。
客と嬢。その立場を完全に放り投げていたことにたいする誠心誠意の謝罪。しばらく謝り倒すと、俺は顔をあげ、
「でも、最高でした」
と告げる。リョウコさんも顔をあげ、今日一番の笑顔を見せた。
「これ、よかったら」
時間も差し迫り、二人して服をきた後、リョウコさんが紙片状のものをを差し出してきた。名刺だ。
「もちろん、ありがたく」
受け取り、眺める。携帯のアドレスも書かれていた。
「また来るときはメールちょうだい。都合つけるから」
来ること前提なのか。そのつもりではあるけどあえてここは、
「気が向いたらね」
と返しておいた。
「他のコに浮気はするなよ?」
「そっちはほかの男とするのに?」
「そこが魅力なんでしょ」
「まあね」
1秒ほど見つめると、ふたりして笑い合う。
電話が鳴り響く。時間いっぱい、催促されている。リョウコさんが受話器をとると、
「お客様お帰りです」
と短く告げた。
そう、あくまでお客様として来店しお客様として帰る。多分この次も。
いっしょに個室を出て、階段を降りる。やけに短く感じた。下にボーイがいる。これより先にリョウコさんは降りられない。
「今日は、ありがとう」
小さく手を振っている。
「こちらこそ、ありがとう」
それに右手を上げ答える。それぞれに様々な思いを込めて。
階段を降り切ると、カーテンを閉められた。別室にうつされ、アンケートを書かされる。今日の接客内容がどうだったのか、満足度はいくつなどなど。
書き終え、帰路につく。外に出ると他店の客引きのおっちゃんが寄ってくるが、帰りです、と少し大きな声で言うと引き下がる。周りで伺っていた客引きも寄ってくることはない。
何か食べて帰ろうと思った。ご飯時には少し早いが、だいぶ減っている。減ってはいるが、できるだけ安く済ませよう。そう心に決めた。
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