◇◇◇◇◇◇◇◇
「おいっす! 今日も配信やってくかー!」
Qstreamer-29384:おいすー!
Qstreamer-19238:配信ktkr!
Qstreamer-98918:こんばんはー!
「はい、こんばんは。今日も前回の続きをやってくぞー」
俺はあれから、大学に通いながら配信を続けている。
他愛もない雑談をすることもあれば、ゲーム配信をすることもある。
その日にしたいことをする、そんな感じだ。
自分も、そして誰かも一緒に楽しめれば、それで良い。
それが、俺の基準だった。
Qstreamer-98918:ソラさんは元気でいらっしゃいますか?
「ソラ? あぁ、ちゃんと元気にやってるよ。毎日忙しいそうだ」
御空は、もう遠くへ旅立ってしまったけれど。
その思いが、消えてなくなった訳じゃない。
俺達が忘れてしまわない限り。
その思いは俺の心の中で生きているし、視聴者の心の中でも生きている。
見えないけれど、そこにちゃんとある。
見えるものが、全てじゃない。
御空が伝えたかった気持ちは、こうしてちゃんと残っている。
御空は俺に自分の事を忘れてって言っていた。
でも、俺はきっと忘れる事なんて出来ないだろう。
そもそも、忘れるつもりなんて全く無かったってのもあるけれど。
あんなこと言われて、忘れられる程、俺の頭は都合よく出来ていない。
だから、言ってしまえば。
今は、御空と二人で配信をしているようなものだ。
ちょっと言い過ぎかもしれないが。
まぁ、そんなに的外れでもないと思う。
そう、だから。
俺が配信を続けている限り、御空の配信も終わらない。
Qstreamer-19238:今日の配信は、何時まで?
「「何言ってんだよ、僕の配信はまだ始まったばかりだろ?」」
感想
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